432Hzは本当に特別なのか? 雅楽の基準ピッチを追う
スピリチュアルか? 科学的か? 調べるほど不思議な音の都市伝説。
「429.5Hzは悪魔の周波数や」笙職人が語った衝撃の言葉
今年は個人的に笙の調律をマスターしようと思ってます。先日笙作り名人のT先生にお会いすることができ、お話を伺うとT先生が突然言い出したのです。
最初は冗談かと思いました。
でも話を聞くと、430Hz付近で調律すると、篳篥や龍笛が共振して壊れやすくなるというんです。
しかも、T先生は「432Hzが癒しの周波数」と呼ばれていることを知らなかった。
つまり、スピリチュアル情報を後付けで信じているわけではない。
職人として長年楽器を触ってきた結果、そういう結論にたどり着いていたんです。
ここで、ぼくはゾッとしました。
雅楽の基準ピッチは430Hz。
そして「癒しの周波数」として知られる432Hz。
この近さ、偶然なんでしょうか。
世界の基準ピッチ、雅楽の基準ピッチ
A=440Hz
これは現在の国際基準のピッチです。わかりやすく言うとCメジャー(ハ長調)のラの音。
この基準ピッチは1939年に提唱され、1955年、国際標準化機構によってISO16として採用され現在にいたっています。
現在でもオーケストラでは442Hzとか少し高めが一般的ですし、古楽器では415Hzとか392Hzなど低いピッチが使用されたりします。
雅楽の基準ピッチはというと、現在430Hzで標準化されています。
明治6年、イギリスの音響学者エリスを招聘して、当時の宮内庁楽部の雅楽の周波数を調査したところ437Hzだったそうです。なぜかその時はそれを基準ピッチとせず、しばらくは、基準ピッチが定まらないまま時は流れていきました。その後、昭和48年、日本雅楽会初代会長押田良久氏によって430Hzへと定められたのでした。
押田氏は合奏練習中に笙奏者の音が異なっているのが気になり、基準音を模索すべく調査を始めたでした。A(ラ)の音に近い音は、雅楽では黄鐘(おうしき)。洋楽の400Hzに対して、どれぐらいの振動数が正しいのか調べ、音叉(ヤマハのマークのあれね)を製作。それを京都の楽器師福田泰彦氏に送って正確な音程かを調査したのでした。
福田氏は家に代々伝わる笛用の物差しを基準にして製作しておられたので、目で見て作っていた龍笛と音叉がピッタリ音があったことを確認し、ここに雅楽の基準ピッチが誕生したわけです。
癒しの周波数!?
430Hzと聞いて、432Hzとかなり近いなと思われた方もあるかもしれませんね。「癒しの周波数」「奇跡の周波数」と呼ばれ、リラクゼーション効果が高いとされ、ヨガや瞑想用の音楽によくつかわれます。
Geminiに432Hzについて尋ねてみたら次のような回答が出力されました。
周波数432Hz(ヘルツ)は、音楽のチューニングにおける基準ピッチ(A=ラの音)の周波数の一つです。
現在の国際基準である「A=440Hz」に代わるチューニングとして、特にアンビエント音楽やヒーリングミュージックの分野でしばしば注目されます。その特徴と背景について解説します。
1. 440Hzと432Hzの違い
• A=440Hz(現在の国際標準): 現代の一般的なポップスやピアノなどは、基本的にこのピッチを基準に作られています(オーケストラ等では442Hzも一般的です)。明るく華やかで、輪郭のはっきりした緊張感のある音が特徴です。
• A=432Hz: 440Hzと比べると、楽曲全体のピッチが約1.8%低くなります。そのため、音の張りが少し緩み、耳当たりが柔らかく、温かみのある落ち着いた響きになります。
2. なぜ432Hzが注目されるのか?
432Hzが話題になる背景には、大きく分けて歴史的な理由と、スピリチュアルな理由の2つがあります。
• ヴェルディ・ピッチ(歴史的背景)
19世紀のイタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディは、オーケストラのピッチが年々高くなっていく傾向(音が華やかに聞こえる反面、オペラ歌手の喉に負担がかかること)を懸念し、「A=432Hz」を標準とするよう提唱しました。このため、クラシック音楽の世界でも「ヴェルディ・ピッチ」として支持する声が一部にあります。
• 「宇宙の周波数」としての人気(スピリチュアル的背景)
「自然界の黄金比やフィボナッチ数列と数学的に調和している」「地球の脳波と呼ばれるシューマン共振(7.83Hz)のオクターブに合致する」といった主張とともに、「癒やし効果が非常に高い宇宙の周波数」として語られることがよくあります。
3. 科学的な見解(事実と誤解)
「432Hzが宇宙の真理と結びついている」「DNAを修復する特別な効果がある」といった主張については、音響工学や科学的な観点からの客観的な裏付けはありません。基準ピッチはあくまで人間が歴史の中で便宜上定めた相対的なものです。
しかし、「全体的にピッチがわずかに下がることで、音がまろやかになり、人間の耳に心地よくリラックスして聞こえる」という物理的・心理的な変化は確かに存在します。
結論として、432Hzは神秘的な魔法の音というわけではありませんが、「少し低めで、落ち着きのある柔らかな響きを生み出すチューニング手法」として、意図的に表現に取り入れるミュージシャンやリスナーが多く存在している周波数です。
雅楽がヒーリング音楽のように聞こえるのも基準ピッチが影響しているようですね。
信じるか信じないかはアナタ次第です
冒頭の話の続き、科学的な裏付けのない話のはずが、まさか笙の調律に影響があるとはお互い驚いたのは言うまでもありません。
たまたま楽器の材料である竹に良いのが432Hzだったと納得するしかなかったです。
いや、竹が影響を受けているんですから、人間の身体にも多少は影響あるのかもしれません。
そういえば昔、ある笙吹きの方と合奏をした時だけ、黄鐘(A)の音が詰まって出しにくかったことがありました。その音だけ急に苦しくなって不思議に思ったのでした。
私自身、長年雅楽をやっていて「なんか違う」と感じることもあるし、この人と合奏すると気持ちいいなと感じることもあります。周波数の不思議が隠れているんでしょうね。
皆さんの中にも音には敏感だよという方おられるかもしれませんね。440Hzと432Hzの聴き比べをしてみてください。気づいたことがあれば、ぜひコメントやノートで教えてください。




あまりアレ的なものは信じないですが この話はなかなか衝撃的でした 信じてなくってもなんかあると思いますね
雅楽の不思議と良さが両方わかっていい記事ですね